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◇148.新聞に月1回載る「裁判所競売物件情報」とは?~裁判所が行う不動産競売について~◇   

毎月新聞に登場する全面広告。これは裁判所が行う競売の期間入札の物件情報を掲載したものです。
 期間入札とは、裁判所が定めた一定の期間内に保証金を納めた上、一番高い金額で入札した場合に不動産を買い受けることができる手続きです。
 新聞には物件の所在地、種類や売却基準価格が掲載されています。これだけではどんな物件かわかりません。
 裁判所には「物件明細書」「現況調査報告書」「評価書」がつづられているファイルがあり、物件の場所や不動産の権利義務関係、買受けの際に参考となる事項が載っています。これは誰でも見ることができます。このファイルや現地を見て入札する物件を決めます。最近は一部の物件を除き、インターネットでも物件明細ファイルなどが閲覧できるようになっています(http://bit.sikkou.jp/)。
 入札するときは、保証金(物件ごとに決まっています。原則として売却基準価格の2割以上)を指定の口座に振り込み、その振込証明書と入札書等を執行官に提出(もしくは郵送)します。
 入札の結果は、開札日に裁判所で開札が行われますので、確認しに行くことになります。落札できた場合は売却許可決定を経て、残代金等を納め、所有権移転手続きの後、晴れて自分のものになります。落札できなかった場合、保証金は後日返還されます。
 この競売では一般的には市場価格より安く不動産を手に入れることができますが、所有権移転が完了しても、前所有者や占有者が住み続けていたり、物件上に前所有者のものが残されたままだったりすることがあり、すぐに使用できない物件があるので注意が必要です。



宅地建物取引主任者   中村 麻子