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◇154.賃借人の善管注意義務とは?◇ 

ほとんどの建物賃貸借契約書に「賃借人は本物件を善良なる管理者の注意をもって使用する義務を負う」というような条文が入っているかと思います。これはどのような意味なのでしょうか?
賃借人は賃貸人に対し、賃借物を明け渡すまで善良な管理者の注意をもってその賃借物を保管しなければならない義務を負っています。これを「善良なる管理者の注意義務(善管注意義務)」といいます。「善良なる管理者の注意義務」というのは、その状況に応じて社会通念上要求されると考えられる程度の注意義務を言います。
賃借人がこの善管注意義務に反して、つまり賃借人の「責めに帰すべき事由(不注意、管理・使用方法が悪いなど)」によって賃借物を汚したり壊したりすれば、賃貸人に対する債務不履行(決められた義務や約束を守らなかったこと)になり、賃貸人に対して損害賠償義務を負うことになります。これらを善管注意義務違反といいます。
善管義務違反に該当すると思われる事例をいくつかご紹介します。

・冷蔵庫下のサビを放置し、床に損害を与えた
・水周りの水垢・カビ等の清掃・手入れを怠った、排水管が詰まるまで掃除をしなかった
・タバコによる焦げ
・引越作業などで生じた引っかき傷など
・不注意で窓から雨が吹きこんだことによる損害
・雨漏りを発見したが報告せず放置した  

賃借人の手入れ等管理が悪く発生・拡大した損害や原因自体は賃借人の責任でなくとも、報告を怠り放置したことによる損害は善管注意義務違反に該当します。

義務違反があったかどうか、損害の負担割合等は実際のケース毎に異なりますのでご注意下さい。
適度な配慮と責任を持って建物を使用することによって、より快適な生活と賃貸人とのより良い関係を築きやすく出来るのではないでしょうか。


宅地建物取引主任者 佐竹 直美

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