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◇162.裁判所の競売物件 ~売却許可決定の確定と代金納付~ 

 競売物件を落札した者は、「最高価買受申出人」となります。「売却許可決定の期日」が開かれ、「最高価買受申出人」に売却するかどうかを裁判所が決定します。売却が許可されれば、「最高価買受申出人」は「買受人」となります。その後、売却許可決定が確定した旨と代金納付期限の記載された「代金納付期限通知書」が届きます。代金納付期限が、約1ヵ月後に定められており、それまでに入札した金額からすでに納付済みの保証金を引いた額を納付しなければなりません。住宅ローンを利用することもできますが、代金納付期限を過ぎてしまうと、売却許可決定の効力は失われ、代金納付ができなくなり、保証金も戻ってこなくなるので注意が必要です。
登記は裁判所が行います。ただし、登録免許税などは買受人の負担です。
また、所有権移転が完了しても、前所有者や占有者が住み続けていたり、物件上に前所有者の家具など荷物が残されたままだったりすることがあり、すぐに使用できない場合があります。その場合は、不動産引渡命令の申立て、不動産明け渡しの強制執行の申立てや残された荷物の処分などが必要で、さらに費用がかかる場合があります。
したがって、購入予算として代金の他にも費用がかかることも考えておかなければなりません。

宅地建物取引主任者 中村麻子